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アラサー男性の暇つぶし

フィーリングで採用をする企業の末路 ー採用学 服部泰宏

マイナビリクナビなどのリクルーティングサイトや採用の歴史といった日本的な新卒採用の説明から、中途や海外の事例など採用全般の話から実際に採用をするのに必要なことを説明しているので起業家はもちろん企業の人事部の人にもいいですよね。(人事部のおっさんって大概クソやろ若者がんばろう)

日本的な「フィーリングのマッチ」

カルチャーマッチならまだいい。
日本の特に新卒採用は能力が問われないので面接の雰囲気などフィーリング(担当者の好き嫌い)で選考が進んでしまうことが多い。(好き嫌いというか自分と合いそうか、人間や人は本質的に同質化するもの。)
これは入社後の職務内容が曖昧であることにもあるし、学生はやりたいことがないので双方に責任があるでしょう。
面接という名の騙し合いを経て入社することになるわけで、お互い損するのにこんな制度が続いているのは、学生が一回入ったらつまらなくても稼げなくても辞めないからですよ。完全にナメられてる。
「海外にも積極的に投資をしていて社員に成長できる環境を提供しているとか盛っておけば入社するでしょひひひ」って感じですよ。
そもそもを考えれば人事部なんてあなたの人生になんの責任も持ってないですからね。数年後のあなたの成長や能力が評価されることは基本的になくて、どれだけの応募者を集められたか、どれだけ内定出せたか、内定辞退はどれだけ下げられたか、それしか評価対象にならないので責任なんてないですよ。

幼少の頃から勉強させられて新卒で月給20万って冷静に考えるとどんな罰ゲームなんでしょう。自分の頭で考えられるようにならないといけないですね。
新卒でも中途でも給与格差が進むのは必然だとうし内定は優秀な一握りの候補者に集まるので、学生も遊んでるだけではなく事業やったりすることになるので大変な時代ですね。


マネージャーの育成力は正しく評価できない

社員や部下の育成の評価は部下やチームの成果によって測られるわけだけど、それが単純な話ではない。
というのは、その育成した結果と思われるものは本当にそうなのか?ということ。
ここで世界一わかりやすい図で説明しましょう。

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「育成」というのは能力成長の角度を変えられたか?ということで最終的な結果ではないということ。育成をしなくても同じ結果になるのであればその「育成」には意味は特にないということです。
とは言ってもこんなことを細かく測ることは相当困難なので、あのマネージャはエンゲージする力が高いとかいつも励ましてくれるとか曖昧な評価になるわけです。

 
採用の時点で見るべき事項は?

新卒でも中途においても企業が求めるのは、コミュニケーション能力が高くて論理的思考力を持っていて、明るく自発的で人を巻き込む能力がある人でしょうか。

 

アホかと

 

アホというか戦略を立てる週間がなくてなんとなく生きていけてる企業なので将来は明るくないなという感じなので、候補者としてはこういった採用ターゲットが曖昧な会社には入らないほうがいいと思います
。盛った募集要項でこういった人を集めて内定出したら辞退されたとか悩んでるんでかわいそうです。
今後企業は採用を事業と同じレベルで戦略的に考える必要があって、「自社にとって」優秀とはなんなのか?を定義することです。
そのためにはみんなが欲しい人を狙うんじゃなくて、入社後に育成機会のあるものであれば欠点ではないと判断し、「自社の社員が置かれたタスク環境において」必要なものはなにかを具体的に定義することになるわけです。
「なにを見るかより何を見ないか」ですね。人生と同じです。深い。

 

「事実に基づく経営」が必要不可欠

"経営の現場に入手しうる最高の科学的知識を用いる"ということです。わりと近くにあるものだとHBRとかでしょうか。ビジネス書って「なんかそうっぽいよね」という話で終始してしまうことが多いような気はしますね。

本書中で引用されていた事実の例としては、
「個人の業績に連動した金銭的報酬は、人々が相互に依存する度合いが高いい時にはうまく機能しない」
であれば現代の仕事においては成果連動、成果主義的な報酬体系が機能しなくなっているのもわかります。webサービスでもなんでも複数の人や組織が絡んでますからね。
営業だって個人の力で決めるものって少なくなっていて、商品力とかインサイドセールス的なものを含む営業のデザインの役割が大きくなっている気がします。
逆にフリーの営業とか他人に依存する度合いが少ない場合は業績に連動させた場合がいいってことですね。

 
優秀の定義は企業ごとに異なる

横並びでも成長できた時代が終わってベンチャーや中小企業、フリーといったニッチでも生きやすい時代になった。
企業の採用においては、企業が候補者を選ぶ側から候補者から選ばれる側になった。金銭的にも仕事の意義的なものも価値を提供できずに人が集められなくなった企業がどんどん無くなっていくでしょう。(人がいても勝手に死ぬんだけど)


今後は採用する側もされる側も大変な時代そうなので、採用サイトにあるどの企業も同じようなたいして内容のないテキストをたくさん見てそのなかからフィーリングで応募するところを選ぶより、応募企業は採用したい特性を明らかにして、候補者にはストレングスファインダーのようなテストやらせてそれでマッチングさせるのとかどうでしょう。(ビズリーチとかIndeedとかがこの辺やってるのかな?)

 

おすすめ度
★★★★☆

採用学 (新潮選書)

採用学 (新潮選書)

 

評価経済における口コミデザイン-ベッキーの仕事がなくなる理由 革命のファンファーレ | 西野 亮廣

既存のマーケティング理論の転換点

例えばマーケティングや経営論をやってるとAIDMAとかAISASといった理論的なものに当たるわけです。これらは認知から関心や購買、その後のシェアについての消費者心理の変遷に関するモデルを説明するものなのですが、これが大きく変化しているのではないか?という仮説に行き着く。

今までのマーケティングにおいては、テレビCMでこれくらいに認知をとったらこれくらい売れるという計算がある程度立っていたものが、効かなくなっているのではないか。もちろん認知しているというのは購買において必須のステップになるわけだけど、どのチャネルで認知したのか、認知した時点で購入までに至る確率に圧倒的な差が生まれている。
それが「好感度と信用は違う」「認知と人気は違う」ということで、カスタマージャーニーが複雑になり、単純に説明できるものではなくなっているんでしょう。

マス向けのテレビCMに出演するのが認知タレント、YouTubeSNSでファンを囲って稼げるのが人気タレントになるわけです。前者には「認知」と「好感度」が必要であるのに対して、後者には「人気」と「信用」が必要になる。
マス向けタレントがいなくなるというわけでは決してなく、分散化が進むということ。
2017年は元SMAPの3人がネットで稼ぎ始めたりと芸能の世界でも大きな動きがあった年でした。
ネットとテレビを半々でやるタレントが徐々に強くなっている気がしていて、ゆうこすとかAKBのあかりんもその部類に入るんじゃないでしょうか。

 

課金ポイントの複雑化

「どこでお金をもらうのか?」というのも様々な業界で変化が起きており、モノを売ってその対価としてお金をもらうといった単純な図式が複雑化している。

SNSといったサービスはユーザーはフリーの広告収入モデルだし、テレビもラジオも基本的にはそう。これが書籍に応用できないのか?と考えたのが西野さんの絵本無料公開の施策で、
「物体としての本の本質的な価値」はなんなのか?を突き詰めることで、無料版と有料版の差別化等フリーミアムの仕組み構築を成功させる。

チケットを5,000円で売るよりも、チケットを2,000円で売って3,000円をファンディングしてもらうほうが長期的に見ると価値がある。
課金ポイントを分散させることで満足度を上げることが可能でいいものを安く買えたという満足が自発的なその他課金を発生させる。人はモノではなく体験にお金を払うようになっているとはよく言うけど、旅行でお土産を買ったりディズニーランドで記念写真を買うといったような形でお金を集めることが可能。この場合のモノには物質的な価値があるのではなく、思い出や体験の保存といったものになる。


絵本が有料であるという先入観と発想の転換

本が売れないというのは売る努力が足りなかっただけ。という言及がされているが、売る努力というのは売る工夫ということでしょう。
「そもそも本を売って稼ぐ」ということが成立しにくくなっていて、その前後のマネタイズの手法と組み合わせるプロモーションのなかのひとつになっているのが最近の売れている本に共通することである。
発想法についおては最近孫さんに関する記事を読んでここでも常識を逆転させて発想する手法があった。

business.nikkeibp.co.jp

第2の「逆転発想法」は、世の中にあるものの逆を考えていく方法です。単語帳にランダムに名詞を書き込んでおきます。パッと開いてその単語を眺め、特性を逆転させて考えます。「冷蔵庫」という単語だったら「白い」「四角い」「大きい」「重い」「冷やす」といった特性が思い浮かびます。それらを逆にして、「黒い」「丸い」「小さい」「軽い」「温める」という特徴を持たせたらどうかと考える。これが逆転発想法です。

  

口コミをデザインするということ

成功している企画や話題になる商品やサービスは口コミのデザインがしっかりしている。これは意図したものも意図していないものも含まれるんだけど西野さんはこれを意識的に計算して作っている。
「ニュースを出すんじゃなくてニュースにさせる」
ニュースになるということが現在のPRとしては重要で、広告費を払って露出して自分で伝達するというのには効果としての限界があり、他人にやらせるといった工夫が必要。

ニュースにさせることの有用性については昨日さんまのお笑い向上委員会とろサーモンの久保田さんも口にしていた。
M-1には結成15年の出場規定があり、とろサーモンは15年過ぎている可能性があるのでチャンピオンを剥奪したほうがいいのではないかという話題に対して

「チャンピオン剥奪されたって全然いい。それがYahoo!ニュースになって俺らの仕事は3倍に増える」

(記憶は曖昧)

チャンピオンとしての仕事は永遠に続くわけではないので(毎年チャンピオンは生まれるしパンクブーブーどこ行った)それ以外で露出する方が価値がある。そういう意味ではチャンピオンの権利が初めて剥奪されたというほうが話題があって価値があると。

 

お金持ちではなく信頼持ちになるために

西野さんはクラウドファンディングで数百人の支援者と数千万円を集める。
LINEの田端さんは1回のツイートでアフィリエイトで数万を稼ぐ。
インスタグラマーも1投稿で数万稼げる。

現時点ではインスタグラマー的な広告はインフレになっていてもう少しすると淘汰され始めるんだろうけど、自分がやることは「ちょっと可愛く生まれてきただけでインフルエンサーで楽に稼げていいなあ」という負け犬根性を発揮することではなく、この変化で自分はどういう戦略をとるかを考えることが1億倍重要。

西野さんやネットの有名人はアイデアひとつで成功したように見えるけど、その背後には圧倒的な思考の量と努力がある。本書にはそこの記述もありますが、それがなかなか語られない記事やインタビューは表層的な手法論になってしまい、本質的な理解にならないなあと感じました。

 

ベッキーは独自のキャラを確立しようとしているので応援しています。

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

革命のファンファーレ 現代のお金と広告

 

 

企業のキャラクターやゆるキャラはチャレンジしないから流行らない

企業キャラクターのロードマップを考えてたんだけど大手以外で成功してるところってないですね。
ぱっと思いつくものだと楽天パンダとかドコモだけとかホームズくんとかスーモ、ポンタなんかあるけどどれも露出量でどうにかしているイメージで中小のキャラってあんまり出てきてない気がする。

 

企業キャラクターってチャレンジとか挑戦ができないことが理由な気がして、その点非公認でやってるふなっしーとかねばーる君とかは自由にできるので伸びやすいですよね。
(個人的にはにしこくんがおすすめ)

 

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自治体のやってるゆるキャラなんてほぼ全て認知されてないし、ゆるキャラってどんくらいいるねんと思いゆるキャラグランプリのサイトを見たら数百のゆるキャラが出てきて盛大に笑った。これって自治体が独自でやってるんでしょうか。代理店が入ってるんでしょうか。どちらにせよ税金でやる仕事じゃないですよ。

 

偉い人が思いつきでキャクターを流行らそうとか言い出すんだけど、ちょっとでも燃える可能性のあるものに挑戦できないから流行らないで死んでいくんでしょう。中小企業のゆるキャラなんて少し燃えるくらいがいいPRになりそうだしなにを怖がっているんでしょうか。
ゆるキャラYouTubeとか絶対いいですよ。ユーチューバーって人間だから感覚的な好き嫌いが出てしまうんだけどそのあたりが着ぐるみのほうがすっと入ってきそうだし、最近はバーチャルユーチューバーもいるし抵抗感ないでしょ。


とは言ってもやりすぎて過去に大炎上しお亡くなりになったまんべくんという天才的なゆるキャラも発見しましたので運用には十分注意しましょう。
「過激な毒舌に定評、まんべくん死去 8歳」(※虚構新聞

kyoko-np.net

思い入れなんてなくても事業は成功するし稼げるという話 Yahoo!ショッピングカンパニー長小澤隆生

少し昔の記事なんだけどTwitterで回ってきたのでまた読んでしまいました。

尊敬する小澤さんの発言より引用 

質問者7 お金を稼ぐための手段として事業をされるじゃないですか? その事業に対して、思い入れがないと儲からないと思うんですよ。その思い入れをどうやって引き出してきたのかなというのをお聞きしたいです。

 

小澤 非常に簡単に言うと、その10億がどれくらい必要かという思い入れがあれば、やれるんですよ。二次方程式だかなんだか知らないけど、あれが役に立つと思って勉強してるヤツはいないわけだ。東大に行きたい、早稲田に行きたい、慶応に行きたいと思っているからやれる。あれに惚れ込んで志を感じて、三角と丸と四角のココの面積を心から求めたいヤツがいるか!? って話なんだよ!

 

小澤 極端な話、人間ってそういうもので、パズルで徹夜できるでしょ? ロールプレイングゲームで徹夜できるんだ。人間というのはそういう謎の本性を持っていて。そもそもパズルなんて元々の絵をぶっ壊してそれを組み立てるだけで、夢中になれるんだよ? 人間というのは、それくらい意味のないことに夢中になれる。何かを解決しよう、何かが問題であると思うと一生懸命解決したくなる人間だから。

 

「まず10億稼ごうと思った」ヤフー小澤氏が30個の夢を叶えるために選んだ道

ヤフー小澤隆生氏が夢を実現させるための方法を語る - ログミー

 

人間短期で今すぐに何かを達成したいと考えるから悩みが生まれる。
もう少し先のやりたいことを想像して、そこに共通して必要なことを考えると面白いとか面白くないとかどうでもよくなる。

仕事がつまらないとかやりがいがないとか思うのは、自分の達成すべき目標がないか、そこに向かってないからということでした。 

 

代官山蔦屋書店のキングスマン展が中二心をくすぐる

キングスマンの1作目を見て完全に虜になり2ももちろん見たところで、代官山蔦屋でキングスマンとタイアップしたキングスマン展がやっているということで迷わず参加。

 

服や小物、ガジェットといった各フロアでコラボアイテムを展示する(しかも買える)形となっていて、キングスマンを見て面白かった人なら1時間くらいはブラブラできる。
タグホイヤーの時計欲しかった)

 

スーツや靴、ペン、ライターとおっさんの子供心を刺激するようなアイテムが目白押しで物欲がかなり高まるのでそこは危険。

 

展示内のも置いてあった本を購入。スパイといったらとりあえずCIAですよね。

CIA極秘分析マニュアル「HEAD」――武器としてのインテリジェンス

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ついでなので帰ってからこちらも購入。

CIA諜報員が駆使するテクニックはビジネスに応用できる

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最後に店内の様子をSNSにアップしたらもらえるというステッカーをもらって帰宅。

各エリアで映画とリアルなモノを組み合わせる展示というのは代官山の蔦屋だからこそできるイベントの形だなあと感じました。そこで大金を使うというわけではないし、ただ本を買うんだったらAmazonかハピタス堂書店で買うんですが、蔦屋に対してはいい印象しかないのでどこかで恩返しします。

 

ただ店内を撮ってSNSに上げるだけでももう少し撮りどころを工夫してあげたりするだけで効果的にできそうだなという感想。車は常時展示がいいですし、メガネを試着してそれを撮らせるとか、キングスマンのいつもアーサーがいる打ち合わせスペース作っちゃうとかいいですよね。

バズらせるのはこういうリアルと紐付いたものがやりやすそうなので仕事でできると楽しそう。

 

 
スパイ映画と言ったら『コードネームU.N.C.L.E』らしいのでとりあえず見ますよね。Amazonビデオにありました。作られたのは2016年なんだけど題材はアメリカソ連の冷戦時代の話で、キングスマンを見た後だとローテクすぎてウケるんだけどそこが逆に古き良きスパイ物って感じにいい味出してます。

これから007シリーズをすべて見ます。 

 

キングスマン見て面白いと感じた人は行ってみたほうがいいです。

とりあえず僕は現代の秘密結社の創設に向けて活動を始めました。